マンションのオートロックは、定期的なメンテナンスを行うことで、故障を防ぎ、長く安全に使用することができます。ここでは、オートロックの種類別に、メンテナンス方法と注意点について解説します。まず、「電気錠」の場合は、定期的に電池交換を行う必要があります。電池の残量が少なくなると、オートロックが正常に作動しなくなる可能性があります。電池の種類や交換時期は、オートロックのメーカーや機種によって異なるため、取扱説明書を確認するか、管理会社に問い合わせてみましょう。また、電気錠の鍵穴や、カードリーダー、テンキーなどに、汚れや埃が付着している場合は、柔らかい布で拭き取りましょう。汚れがひどい場合は、中性洗剤を薄めた液で拭き取った後、水拭きし、最後に乾拭きしてください。ただし、洗剤や水が、機器内部に入らないように注意が必要です。次に、「機械式」の場合は、鍵穴に、鍵穴専用の潤滑剤を定期的にスプレーしましょう。鍵穴に埃やゴミが詰まると、鍵が回りにくくなったり、抜けなくなったりする原因になります。潤滑剤を使用する際は、必ず鍵穴専用のものを使用してください。市販の潤滑油やCRCなどの油性潤滑剤は、埃やゴミを吸着しやすく、逆効果になる可能性があります。また、鍵がスムーズに回るか、鍵穴に抜き差ししにくいなどの症状がないか、定期的に確認しましょう。もし、鍵に異常がある場合は、早めに修理するか、新しい鍵に交換しましょう。「電気機械式」の場合は、電気錠と機械式の両方のメンテナンスが必要です。電気錠の電池交換や、鍵穴の清掃、潤滑剤の塗布など、それぞれの種類に応じたメンテナンスを行いましょう。また、オートロックのシステム全体に異常がないか、定期的に点検することも大切です。例えば、オートロックが正常に作動するか、インターホンとの連携は問題ないか、非常解錠装置は正常に機能するかなどを確認しましょう。もし、異常が見つかった場合は、速やかに管理会社に連絡し、修理や交換を依頼しましょう。オートロックのメンテナンスは、自分で行える範囲と、専門業者に依頼する必要がある範囲があります。取扱説明書をよく読み、適切なメンテナンスを行うようにしましょう。
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