車の鍵が抜けない!状況別原因と対処法完全ガイド

この記事では、鍵が抜けない主な状況と、それぞれの原因、そして具体的な対処法を詳しく解説します。最も多いのが「エンジンを切っても鍵がACCやONの位置からLOCKの位置に戻らず、抜けない」という状況です。この場合、いくつかの原因が考えられます。一つ目は、シフトレバーがP(パーキング)レンジに入っていない、またはPレンジに完全に入りきっていないことです。AT車の場合、シフトレバーがPレンジに入っていないと、安全装置が働き、鍵が抜けないようになっています。シフトレバーをしっかりとPレンジに入れ直し、再度鍵を回してみてください。二つ目は、ハンドルロックがかかっていることです。ハンドルロックは、盗難防止のために、ハンドルが一定の角度以上回らないようにする機能です。ハンドルを左右に少し動かしながら、鍵を回すと、ロックが解除されて鍵が抜けることがあります。三つ目は、鍵穴や鍵自体の問題です。鍵穴にゴミやホコリが詰まっていたり、鍵が変形していたりすると、鍵が抜けなくなることがあります。鍵穴専用の潤滑剤を少量吹き付けたり、鍵の汚れを拭き取ったりすることで、改善する場合があります。四つ目は、バッテリー上がりの可能性です。バッテリーが完全に上がってしまうと、鍵が抜けなくなることがあります。この場合は、バッテリーを充電するか、交換する必要があります。次に、「鍵はLOCKの位置まで回るが、抜けない」という状況です。この場合は、鍵穴内部のピンやタンブラーと呼ばれる部品が、摩耗や破損によって引っかかっている可能性があります。鍵を軽く上下左右に揺すりながら、ゆっくりと引き抜いてみてください。無理に力を加えると、鍵が折れてしまう可能性があるので、注意が必要です。それでも抜けない場合は、鍵穴専用の潤滑剤を少量吹き付け、再度試してみてください。また、「鍵が折れてしまった」という状況も考えられます。この場合は、折れた鍵の先端部分が鍵穴に残っているため、自分で取り出すのは非常に困難です。無理に取り出そうとすると、鍵穴を傷つけたり、状況を悪化させたりする可能性があります。鍵の専門業者に依頼して、折れた鍵を取り除いてもらい、新しい鍵を作成してもらう必要があります。いずれの状況においても、無理に力を加えたり、自分で分解したりするのは避けましょう。状況を悪化させたり、修理費用が高額になったりする可能性があります。