鍵折れ!鍵穴に残った鍵の修理方法
鍵が鍵穴の中でポッキリと折れてしまうトラブルは、想像以上に厄介です。折れた鍵の先端部分が鍵穴内部に残ってしまうと、新しい鍵を差し込むこともできず、ドアを開けることも施錠することもできなくなってしまいます。このような場合、無理に自分で取り出そうとすると、かえって鍵穴を傷つけたり、折れた鍵を奥に押し込んでしまったりして、状況を悪化させる可能性があります。基本的には、専門の鍵屋さんに依頼するのが最も安全で確実な方法です。鍵屋さんは、専用の工具や技術を駆使して、鍵穴を傷つけずに折れた鍵の破片を取り除いてくれます。作業時間は、状況にもよりますが、比較的短時間で完了することが多いです。しかし、どうしても応急的に試してみたいという場合、いくつかの方法が考えられますが、あくまで自己責任であり、慎重に行う必要があります。もし、折れた鍵の先端が鍵穴から少しでも見えている場合は、細いピンセットや精密ドライバーの先端などで、慎重につまみ出せないか試してみます。この時、鍵穴の内部を傷つけないように細心の注意が必要です。また、瞬間接着剤を爪楊枝の先端などに少量つけ、折れた鍵の断面に慎重に接着し、固まった後にゆっくりと引き抜くという方法も紹介されることがありますが、これは非常に高度な技術と慎重さが求められ、失敗すると鍵穴内部に接着剤が付着してしまい、シリンダー交換が必要になるリスクが高いです。基本的には推奨できません。最も現実的な応急処置は、鍵穴専用の潤滑剤を少量スプレーし、鍵の滑りを良くした上で、再度ピンセットなどで試みることですが、それでも難しい場合は諦めて専門業者を呼ぶべきです。鍵が折れてしまったら、パニックにならず、まずは鍵屋さんに連絡し、状況を説明して指示を仰ぐのが賢明な判断と言えるでしょう。